【実録|善光寺焼】
この実録は、
善光寺焼との出会いの中で起きた出来事を、
時系列でそのまま記録したものです。
意味や流れを整理して読みたい方は
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店を出たあとも、
しばらく言葉が出なかった。
頭の中では、いろんなことが巡っているのに、
うまく言葉にできない。
ただ、確かに何かが残っていた。

時間だけが、静かに留まっていた。
師と仰ぐような存在の友人も、
多くを語ることはなかった。
それでも、同じ空間を共有したことで、
何か通じるものがあった気がする。
あの時間は、
ただ「見る」だけのものではなかった。
触れて、感じて、
自分の中に落とし込む時間だった。

ただそこに在るということだけが残っていた。
帰り道。
車を走らせながら、
ふと、あの器のことを思い出す。
手に取ったときの重さ。
指に伝わる感触。
そして、あの言葉。
「使って初めて分かる」
あれは、器の話でありながら、
それだけじゃない気がした。

この場所の深さを静かに教えてくれる。
モノとの向き合い方。
選び方。
そして、暮らし方。
すべてが繋がっているように思えた。
これまで、自分は
「なんとなく」で選んできたものも多かった。
でもこれからは、
ちゃんと見て、触れて、感じて選びたい。
そう思えた一日だった。
この出来事の意味を整理した本編はこちら
▶ 第一話|出会いは、突然だった①
流れの続きを読みたい方はこちら
▶ 第四話|暮らしの中で使うということ④

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