
雨の警察署は、
思っていたよりも重たかった。
音がない。
人の気配も、少ない。
ただ、
自分の足音だけがやけに響く。
──場違いな場所に来たような、
そんな感覚になる。
正直、少し怖かった。

廊下には「刑事課」の文字。

その奥に、「生活安全課」。
今回の目的は、
古物商の申請書類を取りに来ること。
ただそれだけのはずなのに、
なぜか心臓が少し早い。
鉄の扉かと思ったら、
ただの木のドアだった。
そんなことで、少しだけ力が抜ける。
ここは、
取り調べを受ける場所じゃない。
手続きをする場所だ。
そう思い直して、
一歩、前に進んだ。
──たぶん、こういう一歩の積み重ねで、
人生は変わっていくんだと思う。
対応してくれたのは、
自分より年下の刑事さんだった。
丁寧に、分かりやすく、
一つひとつ教えてくれた。
正直、あの空気の中で、
その対応に少し救われた。
ありがとうございました。
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