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七夕の食卓

七夕そうめん。庭で採れたミニトマトやきゅうり、星形の卵焼きを彩りよく盛り付けた家族の食卓。 3児の父

今日は、

仕事で知り合った友人が遊びに来てくれた。

仕事で、

一度だけ、ぶつかったことがある。

お互い真面目だからこそ、

あの頃は、譲れないことがあった。

でも、それはそれ、これはこれ。

お互い、

仕事は仕事。

プライベートはプライベート。

そんな関係だった。

今の私を気に掛け、

わざわざ家まで来てくれた。

───

一緒に高山亭へ。

席に着くと、

「今日は好きなの頼みな。」

その一言だけだった。

ありがたく、

ごちそうになった。

私は久しぶりにビールを一杯。

他愛もない話をしながら、

ゆっくりとした時間を過ごす。

食事を終え、

家へ戻ってからも、

のんびり話は続いた。

仕事のこと。

家族のこと。

これからのこと。

気が付けば、

時間はあっという間に過ぎていた。

───

しばらくすると、

長男・穣が学校から帰ってきた。

「宿題やってくる。」

そう言って、

珍しく真っ先に机へ向かった。

学校から帰宅し、遊びに行く前に宿題へ取り組む長男・穣。
遊びに行く前に、まずは宿題。

宿題を終えると、

「遊び行ってくる。」

元気よく飛び出して行く。

入れ替わるように、

妻が、

織と藍を連れて帰ってきた。

「こんにちは。」

友人は、

妻とも自然に挨拶を交わす。

すると、

穣も、

織も、

藍も、

気付けば友人のそば。

「かわいいなぁ。」

「うちの孫も、

こんな感じなんだよ。」

目を細めながら笑っていた。

その笑顔を見ていると、

あの日、

仕事でぶつかったことが、

嘘みたいだった。

───

しばらくして、

友人は帰っていった。

お礼を言ってみんなで見送った。

私は汗を流そうと、

風呂へ入る。

しばらくすると、

玄関で何やら話し声が聞こえた。

あとで妻に聞くと、

一度帰った友人が、

もう一度戻ってきてくれたらしい。

手には、

「家族みんなで食べて。」

そう言って渡してくれた、

ケーキの箱。

その頃ちょうど私は風呂の中。

直接お礼を言うことができなかった。

でも、急いで風呂から上がった頃には、

もう帰ったあとだった。

届けてくれたのは、

ケーキだけじゃなかった。

家族みんなで笑う時間まで、

届けてくれた気がする。

そんな心遣いが、

本当にうれしかった。

この日の出来事は、

まだ続く。

───

箱を開けると、

子どもたちは一斉に手を伸ばした。

「ご飯食べてからにしよう。」

穣の一言に、

「そうだね。」

妻も笑ってうなずく。

夕食前、ケーキを囲んで家族みんなで選ぶひととき。
「ご飯を食べてからね。」家族みんなでケーキを囲む夕暮れのひととき。

「じゃあ、

手を洗っておいで。」

穣と織は、

手を洗いに行く。

藍だけは、

そのままキッチン。

お母さんのお手伝いだ。

お母さんのお手伝いをしながら過ごす藍。
お着替えをして、お母さんのそばで過ごす藍。

織は、

まだ日記を書いている。

手を洗って戻ってきた穣が、

テレビをつけた。

流れてきたのは、

Bob Marley の

『Three Little Birds』。

「おっ、いいじゃん。」

私がそう言うと、

穣が、

「これ気持ちいいよね。」

織も、

「しーちゃんもこれ好き。」

すると藍も、

「藍も、

この青い鳥三匹のやつ好き。

かわいいよね。」

どうやら、

YouTubeで覚えたらしい。

テレビに映るThree Little Birdsを見ながらアイスを食べる織と藍
ちょっぴりハプニングのあと、大好きなアイスとYouTube。

曲が流れる中、

「お父さん、

来て。」

藍に呼ばれて、

キッチンへ向かう。

そこには、

七夕そうめんを盛り付ける妻。

七夕そうめんを家族のために丁寧に盛り付ける妻。
家族の笑顔を思い浮かべながら、七夕そうめんを一つひとつ丁寧に盛り付ける。

透明なガラスの器に、

彩りよく盛られたそうめん。

庭で採れたミニトマト。

きゅうり。

ハム。

そして、

藍がお母さんと一緒に焼いた、

星形の卵焼き。

「一緒に作ったんだよ。」

嬉しそうに話す藍。

型を抜いた残りは、

待ちきれずに食べちゃったらしい。

「お兄ちゃんに持ってって。」

大事そうにそうめんを運ぶ。

藍から受け取った七夕そうめんを前に笑顔を見せる穣。
藍が運んできた七夕そうめんを、難しそうに見つめる穣。

穣は、

不思議そうに受け取った。

「あれ?

どうした?」

そう聞くと、

少し考えながら、

「暑いからさ、

冷たい、

真っ白いの……

何ていう名前か分かんないけど、

食べたかったんだよ。」

「そうめんな。」

「そう、それ。」

「お父さん、

食べていい?」

「いいよ。

藍も一緒に作ったんだから、

ありがとうくらい言えよ。」

「ありがとう。」

「いただきます。」

七夕そうめんをおいしそうに食べる穣。
YouTubeを見ながら、夢中で七夕そうめんを頬張る穣。

勢いよくそうめんをすすり、

「うまっ!」

その声につられて、

私も箸を取る。

「うまい。」

「これ、

昨日の海老の出汁?」

妻がうなずく。

前日の海老の殻を焼いて出汁を取り、

食べ切れずに残っていた庭の、

ミニトマトも加えたという。

海老の旨味に、

トマトのやさしい酸味。

スープも、

麺も、

しっかり冷えている。

見た目に驚き、

ひと口食べて、

もう一度驚いた。

「おかわり!」

穣はあっという間に食べ終え、

二杯目。

その頃には、

織も日記を書き終え、

「私も食べる。」

私もおかわりをよそい、

妻も席に着く。

ようやく、

家族五人が食卓を囲んだ。

七夕そうめんを食べながらテレビを楽しむ穣、織、藍。
七夕そうめんを食べながらテレビを楽しむ穣、織、藍。

食事を終えると、

子どもたちは、

テレビの前へ。

やがて、

最近夢中になっている

『睡眠不足』が流れ始めた。

YouTubeでレゲエ版『睡眠不足』を夢中で見る織と藍。
何度も繰り返し再生している、お気に入りのレゲエ版『睡眠不足』を夢中で見る織と藍。

お気に入りの曲が始まると、

何度も何度も繰り返し再生する。

気付けば、

私たち親まで覚えてしまうほどだった。

「睡眠不足は、

お父さんとお母さんだけで十分だ。」

「何で?」

「睡眠不足って何?」

しかし……

何の歌なんだ、

『睡眠不足』って。

気付けば、

私まで口ずさんでいた。

───

「じゃあ、

ケーキ食べよう。」

子どもたちは、

目を輝かせながら、

ケーキを選び始める。

「じゃんけんで決めよう。」

食べたいケーキを懸けて家族みんなでじゃんけんをする七夕の夜
ケーキの箱を開けると、気付けば穣はもう頬張っていた。

最初は笑いながら。

でも、

食べたいケーキが重なると、

やっぱり真剣勝負。

勝って大喜び。

負けて悔しそうな顔。

そんなやり取りを見ているだけで、

自然と笑ってしまう。

「いただきます。」

友人からいただいたケーキを家族で囲み、笑顔で味わう七夕の夜
Good times, my friend! Thanks!

友人が届けてくれたケーキは、

甘いだけじゃなかった。

その心遣いまで、

みんなで味わっているようだった。

子どもたちも、

それぞれ選んだケーキを、

嬉しそうに頬張る。

レゲエが流れ、

子どもたちの歌声が重なる。

なんとも西野家らしい、

賑やかな夜だった。

───

ケーキを食べ終えた穣は、

クワガタのメスを手に乗せ、

夢中で遊んでいた。

ケーキを食べ終え、お気に入りのクワガタを手に乗せて眺める長男・穣
大人には見えない世界が、穣には見えている。

「そろそろ風呂入れ。」

何度声を掛けても、

「あとちょっと。」

その繰り返し。

ようやく風呂から上がると、

私のブラジル代表のゲームシャツを着て登場。

さっきまでクワガタに夢中だった穣が、

まるで浦島太郎みたいに、

すっかり別人になって現れた。

「それ、お父さんのだぞ。」

そう言うと、

照れ笑いを浮かべながら、

大好きなミルクティーをゴクゴク。

風呂上がりに父のブラジル代表ゲームシャツを着て、ミルクティーを飲みながらレゲエを楽しむ穣
これぞ我が家の「Nice Time」

今日は最後まで、

穣らしい一日だった。

───

昼は蕎麦をごちそうになり、

帰ったと思えば、

今度は家族にケーキを届けてくれた。

届けてくれたのは、

ケーキだけじゃない。

家族みんなで笑う時間まで、

届けてくれた気がする。

さすが、

粋な男だ。

今日は、

一本取られたよ。

本当にありがとう。

友人のおかげで、

忘れられない七夕になりました。

───

記事を書き終えて、

ようやく思い出した。

そういえば、

今日は七夕だった。

願い事は書かなかった。

でも、

願い事なんて必要ないと思える、

そんな一日でした。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

これからも、家族と過ごす何気ない日々や、

小さな幸せを記録として残していきます。

もし、何か一つでも心に残るものがあれば、

👣足あとを残していただけると励みになります。


このブログは、

迷いながらも、

家族と歩き続ける、

私の「みちしるべ」です。

───

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